こんにちは。ナナです。
知育玩具の代表格、パズル。
赤ちゃんは1歳を迎える頃、ますます色々なことに興味が広がります。
この時期、何かおもちゃを買ってあげたいなと思いますが、何を買ってあげたらいいのか迷いますよね。
できれば、遊びながら学べる一石二鳥の玩具を準備したいですよね。
ただいま1歳9か月の長女は、パズルブームの真っただ中。
45ピースのアンパンマンのパズルにはまっています。
一方長男は、初めてパズルに触れたのはちょうど2歳のとき。
最初は4ピースのパズルをやるのがやっとでした。
それに比べると長女のパズルの上達スピードは驚異的でした。
上にお兄ちゃんがいるので、早い時期から色々なおもちゃに触れることができたからだと思います。
パズル遊びを通して、どんな力が育まれるのでしょうか。
今日は、パズルで身につく力、また1歳9か月で45ピースのパズルを楽しむまでを、5つのステップにわけて解説します。
パズル遊びで育まれる7つの能力
パズル遊びを通じて、子どものどんな能力を伸ばしていくことができるのでしょうか。
パズルで遊ぶことで、主に次の7つの力を育むことが期待できます。
❶ 想像する力
パズルを解いているとき、頭の中では完成図を想像しています。
また、手に取ったパズルのピースに印刷された絵の一部を見て、
「これはゾウの鼻だ!ということは、このピースはゾウの顔の近くだな。」
「これはキリンの首だな。じゃあ、キリンの身体の上の方に置けばいいな。」など、
残りの絵を想像したりします。
想像する力は、ある状況を見て、今は何をするべきときなのか、この先は何が起こるのかということを予測する能力に発展していきます。
❷ 観察する力
パズルのピース同士をはめようとするとき、まずは目の前のピースをよく観察しなければなりません。4方向のかたちは出っ張っているのか、引っ込んでいるのか、また、描かれた絵柄の色や模様など、細かなところまでしっかりと観察する必要があります。
一見はまりそうな形に見えても、よくよく確認すると少しだけ違っていることもあります。
観察する力を身につけることで、普段の生活でも、パッと思いつきで行動するのではなく、しっかりと見て考えてから行動することができるようになります。うっかりミスを防ぎ、思慮深く慎重に判断するために大切な力です。
❸ 集中力
集中力、これは、パズルを解く上でもっとも鍛えられる力です。一つのパズルを最後まで完成させるには、ある程度の時間、目の前のパズルに集中することが必要です。
ある程度の時間一つのことに取り組む経験を普段から積み重ねておくことで、大切な場面で、しっかりと集中することができるようになります。
❹ 手先の器用さ
器用さは、巧緻性(こうちせい)ともいわれます。パズルは手先の器用さが必要とされます。ピースが増えると、一つ一つのピースが小さくなり、手先の細かな動きが必要とされます。ピースを正解の場所に置いても、手先をうまく動かして、ピタッ!と入り込むところまでの操作が必要です。
手先を動かす作業は、高齢者の認知症予防にも効果的と言われており、脳機能の活性化に有効です。パズルを通じて手先を動かすことは、子どもの脳の発達にも良い影響を与えてくれます。
❺ 試行錯誤する力
パズルで遊ぶとき、ピースを持って、こっちかな?あっちかな?と悩みながら、正しい場所を見つけます。「ここだ!」と思ってピースをはめようとしても、はまらない。「ここじゃないってことは、ここかな?」と別の場所を試す。間違ってもそこで諦らめずに、工夫をして再挑戦する姿勢がとても大切です。
試行錯誤する力は、よりよい解決策を見つけるために大切な力となります。
❻ 視点を切り替える力
パズルでは、一つのピースの形や絵に注目するだけではなく、全体図を意識しながらでないと完成させることはできません。そこで育まれるのが、視点を切り替える力です。部分から全体、全体から部分というように、パズルを解いている途中に何度も視点を切り替えることになります。
こういった経験を積んでおくことで、物事の一つの面に注目しすぎず、違う視点で考えるということができるようになっていきます。
❼ 達成感
達成感は能力ではありませんが、パズルを通じて得られる大切な感覚です。パズルは、正しい場所にピースを置くと、ピタッ!パチン!とはまります。この瞬間の「できた!」という感覚は自信に繋がります。さらに最後まで完成させることができれば、「自分はできる!」と大きな自信に繋がります。
パズルを上達させる5つのステップ
パズルを購入して子どもに渡しても、すぐに一人で遊ぶようになるわけではありません。
ちょうど2歳のときに初めてパズルを触った長男は、最初はパズルの楽しみ方がわからず、「これの何が楽しいの?」という反応でした。6ピースができるようになるまで1か月かかりました。
一方、下の子は1歳前後から少しずつ形に慣れていき、今はパズルが大好きで、一日に何度も遊んでいます。
ここでは、私の経験を踏まえて、パズル遊びのステップアップについてステップ1からステップ5にわけてご説明します。
ステップ1 「はまった!」の感覚を知る (12か月頃~)
1㎝くらいのもの(お菓子のボーロくらい)をつまめることができるようになった頃が始める目安です。
シンプルな型はめ玩具を準備します。丸、三角、四角の3種類の型はめがおすすめです。
3つ図形の中では、角がなく方向の関係ない“丸”型が、一番やりやすいと思います。
最初は、丸の型穴の上にずらして丸型を置き、少し押せば入るようにしてあげます。
見事入ったら、「丸、入った!すごいね!」「やったね!」と声をかけて大げさに喜びます。
子どもが試行錯誤しているうちに、たまたまパチン!とはまるときもあります。その瞬間も、すかさず大人が「できた!」「はまった!」と声をかけるようにします。
”はまった”の感覚を十分に体験して、できるんだ!という自信をつける段階です。
ステップ2 「ぐるぐる」の意味を理解する
ステップ1で遊んだ3種類の型はめのうち、三角と四角は、正解の枠の上に置いた後、回転させる動作が必要です。
この段階では、ぐるぐる=回転するという意味を理解して、実際に型を回転させることができるようにします。
この「ぐるぐる」が理解でき、実際にぐるぐると回転させることができるようになると、パズルの腕がどんどん上達します。
やり方は、子どもが正解の型穴に上に型を置けたを見たら、大人は横で「ぐるぐる、ぐるぐる」と声をかけてあげます。
最初は何のことか意味がわからないと思うので、大人が横で実際にやってあげると良いです。
そして見事型穴に入ったら、「できたね!」と声をかけて喜んであげてください。
傍で見ているときに子どもが正解の型穴の上に置いたら、必ず「ぐるぐる」と横で呟いてあげてください。
ステップ3 「いっしょ、いっしょ!」を理解する
ここでは、「一緒」「同じ」の言葉の意味を理解します。これはステップ1や2と同時並行で教えていきたい言葉です。
普段から同じものを見つけたら、指をさして、「これとこれは、おんなじ、おんなじだね。一緒だね。」と声をかけるようにします。型はめでも、丸型を持っているときに、丸の型穴を指さして、「おんなじ、おんなじだね」と声をかけてあげても良いと思います。
ステップ4 ピタッ!と合う感覚を知る
2ピース以上のパズルを準備します。
”くもんのジグソーパズルSTEP1”がおすすめです。
最初は2ピースだけを見せて、ピタッとはまる感覚を学びます。くもんのジグソーパズルは、パズルが厚いので、はまったときの手ごたえがしっかりと感じられるのでおすすめです。
ここで、はまった瞬間に「ピタッ!」と大人が声をかけてあげます。そして、できあがった絵を指さし、「”うさぎ”、できたね!」「”ねこ”、できたね!」と声をかけます。できあがった絵柄を見て、「この動物なあに?」などの質問せずに、ただ描かれている絵について、「うさぎ、だね!」「ねこ、だね!」と声に出すだけでOKです。
ステップ5 どこかな?どこかな?で場所探し
ピースの数を増やします。
4ピースくらいからチャレンジしてみてください。
子どもはピースを持って、どこに置こうか迷って探しているとき、大人は横から「どこかな、どこかな」と声をかけます。そして、「どこかな、どこかな?」と言いながら、正解の場所をさりげなく、トントンと指さします。 このさりげなく、そして絶対に「ここだよ!」と正解を教える言い方をしないことがとっても重要です。子どもは自然と指さした方を見て、その場所にはめようとします。そしてはまったら、「すごーい!できた!」と大げさに褒めてあげてください。子どもは「自分で、できたんだ」と自信をもって、どんどん一人で取り組むようになっていきます。
まとめ
パズル遊びの中で身につく力について説明しました。
パズルを通じて、主に7つの力を身につけることができます。
1.想像する力
2.観察する力
3.集中力
4.手先の器用さ
5.試行錯誤する力
6.視点を切り替える力
7.達成感
また、パズルを上達させるためのステップ1~5をご説明しました。
ステップ1 「はまった!」の感覚を知る
ステップ2 「ぐるぐる」の意味を理解する
ステップ3 「いっしょ、いっしょ」を理解する
ステップ4 ピタッ!と合う感覚を知る
ステップ5 どこかな?どこかな?で場所探し
1歳前後から取り組んでもられるので、ぜひ試してみてください。
パズルは、保管するときもかさばらず、安くに手に入りますし、さまざまなタイプのものが販売されていて、子どもの興味に合わせて選べる最高の知育玩具です。
パズルを通じて、子どもの力をたくさん伸ばしてあげたいですね。
それでは、また^^♪