DVDの中身がもう少しわかったらいいのになあ。
『リトル・アインシュタイン』というアニメはご存知ですか?
音楽とアート、地理などを学べる、知育要素満載のアニメです。
『リトル・アインシュタイン』のDVDには、3話か4話の短編エピソードが収められていますが、どんな音楽やアートがテーマになっているのかはDVDのパッケージからはわからないんです。
そこで、DVDの中でどんな音楽やアートがテーマになっているのか、またどんな用語が登場するのかを調べました。
今回取り上げるのは、「そらをとぶ がっきのようせい」です。
このDVDには、おとぎ話をテーマにした楽しい4つのエピソードが収録されています。
1話ずつご紹介します。
DVD『そらをとぶ がっきのようせい』
第1話 そらをとぶ がっきのようせい
4人はいつもの部屋で遊んでいます。クインシーがバイオリンを演奏すると、そのメロディーにあわせて、音楽の物語が始まりました。遠く北極に住む、楽器の妖精たちの物語。
北極に住む楽器の妖精たちは、ある日、猛吹雪に吹かれて洞窟に閉じ込めらてしまいます。その中で一番小さなバイオリンの妖精だけが、洞窟の外に抜け出すことができました。バイオリンの妖精は仲間の妖精たちを助けようとします。
再び4人のいる部屋の場面へ。クインシーたちは、ふと、どこからかメロディーが聞こえてくるのに気がつきます。すると突然、バイオリンの妖精が目の前に現れました。「物語に登場したバイオリンの妖精だ!」。妖精はクインシーに、仲間を救い出すのを助けてほしいとお願いします。
今日の任務は、「洞窟に閉じ込められた妖精たちを助けに行く」こと。
さあ、冒険のはじまりです!
第1話のみどころ
いろいろな種類の楽器が登場します。子どもにとってはあまり馴染みのない楽器も登場するので、さまざまな楽器に親しむことができるのが魅力です。中でもバイオリンが大活躍します。メンデルスゾーンのバイオリン協奏曲の有名なフレーズを何度も奏でてくれるので、子どもはあっという間に覚えてしまいます。
メンデルスゾーンは、19世紀を体表するドイツのロマン派の作曲家、指揮者、ピアニストです。
第1話で登場する用語
- 地名… 北極、ベーリング海、マッキンリー
- 動物… アザラシ、ホッキョクグマ、セイウチ
- 乗り物… 潜水艦(ベーリング海を越えるため、ロケットが潜水艦に変身する)
- 楽器… バイオリン、トランペット、オーボエ、フルート、チューバ
- 音楽用語… 4つの速度記号(アダージョ、モデラート、アレグロ、プレスト)
「リトル・アインシュタイン」では、ほとんどのお話の中で必ず1度はロケットを猛スピードで飛ばす場面があります。ロケットを猛スピードで飛ばすときには、必ず4つの音楽速度記号が登場します。それが、①アダージョ(Adagio/ゆるやかに)、②モデラート(Moderato/中くらいの速さで)、③アレグロ(Allegro/速く)、④プレスト(Presto/急速に)の4つ。いつも同じながれなので、何度も見ていると自然と音楽用語が身に付きます。
第2話 にんぎょうのおひめさま
今日はいつものメンバー4人で人形劇を観に行く日です。今日観る予定の人形劇は、「3人のおかしな人形と人形のお姫様」のお話。さっそくロケットに乗って人形劇の鑑賞に出発します。
ロケットに乗って向かう途中、遠くの方に車が見えました。人形劇の車です。4人が様子を見ていると、でこぼこ道で車が揺れた拍子に、なんと3人の人形たちが車の外に放り出されてしまいました。大変!車は人形たちが道に落ちたことに気がつかずに、そのまま走り続けて行ってしまいました。道に取り残される人形たち。
今日の任務は、「置いてきぼりの3人の人形たちを、人形劇の会場に連れて行ってあげる」こと。
4人は、人形たちを無事に会場に送り届けることができるのでしょうか。
第2話のみどころ
人形たちに上手な身体の動かし方を教えるシーンでは、肘だけを動かしたり、足をあげたりといった身体を使ったアクティビティがたくさん登場します。
第2話で登場する用語
- 地名… チェコ プラハ
- 楽器… バイオリン、トライアングル
- 小道具… パペット、マイク、双眼鏡
- 音楽用語… 4つの速度記号(アダージョ、モデラート、アレグロ、プレスト)
第3話 きゅうでんの ぶとうかい
はじまり
ジューンはダンスが大好きです。ロケットはジューンのダンスがお気に入り。ロケットもダンスを踊りたがります。ジューンはロケットに「ダンスを教えてあげる」と約束すると、ロケットは大喜び。すると、遠くから音楽が聞こえてきました。それは、ガラスの靴の舞踏会の音楽でした。舞踏会のガラスの靴を履けるのは、ダンスがとっても上手な人だけ。もしかしたら、ジューンなら靴を履けるかも!
今日の任務は、「ロケットに乗って、ジューンをガラスの靴の舞踏会に連れていくこと」です。
みどころ
今回テーマになっている曲は‟ワルツ”です。ワルツの3拍子のリズムに合わせて、身体を動かすアクティビティがたくさん登場します。さまざまなリズムに触れることで、子どもの感性が刺激されます。この回では、ワルツの独特のリズムを遊びながら体感できます。
アンディ・ウォーホルは、アメリカの画家、版画家、芸術家で、ポップアートを代表するアーティストです。キャンベルのスープ缶は、アンディ・ウォーホルによって1962年に製作された美術品です。
ヨハン・シュトラウス二世は、オーストリアのウィーンを中心に活躍した、作曲家、指揮者です。よく知られるワルツの曲を数多く作曲し、「ワルツの王」「ウィーンの太陽」と称されています。
父親であるヨハン・シュトラウス一世もまた、非常に有名な作曲家、指揮者です。
第3話で登場する用語
- 地名:雪山オーストリアアルプス、ドナウ川、オーストリア ウィーン、シェーンブルン宮殿
- 乗り物:スキー、潜水艦
- 楽器:(フレンチ)ホルン
- 音楽用語:4つの速度記号(アダージョ、モデラート、アレグロ、プレスト)
第4話 あかずきんロケットのおはなし
「ロケット」のおばあちゃんが風邪を引いて具合が悪くなってしまったそうです。「ロケット」は大好きなおばあちゃんのために特製ロケットスープ(燃料)を作って届けに行こうとします。すると、いじわるジェット機がおいしそうなロケットスープを横取りしてしまいます。
今日の任務は、「ロケットスープを取り戻し、おばあちゃんに届けてあげること」。4人は「ロケット」とともにジェット機を追いかけます。
みどころ
今回のテーマ音楽は誰もが一度は聞いたことのある「アイーダ」。また童話「赤ずきん」のストーリーが織り込まれているので、親しみやすい内容です。
ヤウレンスキーはロシア系ドイツ人の画家です。ドイツ表現主義を代表する一人。ムルナウは、ドイツ南西部にある町です。
ヴェルディーは19世紀を代表するイタリアのロマン派音楽の作曲家です。オペラを多く作曲した。歌劇『アイーダ』はファラオ時代のエジプトとエチオペア、二つの国に引き裂かれた男女の悲哀の物語を描いた作品です。アイーダの中にある「凱旋行進曲」は、日本のサッカー応援歌として特に有名です。
登場する用語
- 地名:ポーランドのビャウォヴィエジャの森
- 乗り物:機関車
- 楽器:チェロ、シンバル
- 音楽用語:クレッシェンド(crescendo)
- 指揮棒を下から上へゆっくりと挙げて、指揮者になりきる
まとめ
今回はリトル・アインシュタインのDVDのうち、「そらをとぶ がっきのようせい」を取り上げました。どんな音楽やアートがテーマになっているかがわかるとDVDを選ぶときの参考になると思います。
このDVDは、音楽に合わせて身体を動かすシーンがたくさん登場するので、リズムについて楽しみながら学ぶことができます。
とっても勉強になるので、ぜひ観てみてくださいね!
それでは、今日なこのへんで(^^♪